「SNSはオープンキャンパス参加のきっかけにならない?」
-1,500人の高校生アンケートからの実態を把握-

オープンキャンパスは多くの高校生にとって大学や専門学校選びの大切なステップであるとともに、学校側から見ると、学生募集をする上での重要な指標となります。その実際の参加のきっかけや、参加を見送った理由を知ることで、学校側はオープンキャンパスの告知方法を考えるヒントを得ることができます。今回、高校生1,500人にオープンキャンパスに関するアンケートを実施。その結果から、今後の学生募集活動の参考となる貴重なデータを公開します。

アンケート対象者:東京、埼玉、千葉、神奈川、九州エリアに住む高校生
人数:1,500名(1都3県 1,000名/九州500名)
アンケート取得期間:2023年8月29日〜9月8日

主な調査項目(一部ご紹介):
・夏休み期間中に何校のオープンキャンパスに行きましたか?
・訪問した学校区分はどんな学校ですか?
・オープンキャンパス参加のきっかけになったのはどんなことですか?

▼行く学校を決めている4割/行く学校を決めていない6割

まず、オープンキャンパスに参加したきっかけについてですが、41.8%の生徒が「元々夏休みになったら行こうと思っていて自分で調べた」と回答。学生募集担当者が夏休みに入ってから積極的にアプローチをしても、4割の高校生は既に訪問する学校を決めていると言う結果になった。反対に、6割の高校生は夏休み後に訪問する学校を決めていることから、夏休み前も後も広報には力を入れなければならないことがわかる。

次に高い回答として、14.1%が「高校の先生にオススメされた」、13.7%が「Web検索で情報を見つけた」とのこと。これらのデータから、高校教員への学校認知/ブランディングとSEO対策やWEB広告が有用であることがわかる。

以下グラフは「夏休みに行った学校のオープンキャンパス参加のきっかけになったのはどんなことですか?」 という質問に対して「全ての選択肢の中で1番目に大きなきっかけ」と答えた割合の中から「元々夏休みになったら行こうと思っていて自分で調べた(41.8%)」を除いた結果である。

▼オープンキャンパス告知にSNSは「使えない」

SNSは、最も高い数値のInstagramでも2.7%となり、その他も含めて下位に並んでいる。まだまだ高校生にとって「オープンキャンパスのきっかけ」にはなり得ていないため、SNSでオープンキャンパスの告知をしても届いていない可能性は高い。そのため、現在学校が運用しているSNSのほとんどが「イベント告知」となっているが、そうではなく「学校認知(ブランディング)」にしていく方向転換が必要である。

▼オープンキャンパス未参加者の5人に1人は「日程が合わない」

以下のグラフは、「夏休みにオープンキャンパスに行かなかった」という約4割の回答者に、「行かなかった理由は何ですか?」と質問した際の、最も多かった理由の割合を示しています。

この調査により、高校生の間でのオープンキャンパスに参加しなかった主な理由が明らかになりました。最も多かった回答は「めんどうくさい」という理由で、全体の35.7%がこの選択をしました。第3位である「行く場所がない」20.3%を合わせて、そもそもオープンキャンパス参加の意志が無い高校生が多く存在する反面、第2位に「日程が合わない」20.5%がランクインしていることから、大学のオープンキャンパス日程が限られていることで、参加したい学校のオープンキャンパスに行けていないという高校生も5人に1人程度存在していることがわかる。

このデータは、今後のオープンキャンパスの企画や告知方法の見直しの参考として活用できると考えられます。
今後、このデータをさまざまな教育機関にお渡しし、より効果的な進学支援策にご活用いただきたいと思います。

▽データダウンロードについて

このアンケートの全データは、学校法人に所属している方に限り提供しています。興味のある方は、無料LINEグループに会員登録していただくことで、SNSやDMの効果、高校教員による推薦などのデータ全容を閲覧いただけます。
今回の調査結果を元に、より効果的な進学支援や教育プログラムの開発にご活用ください。

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情報経営イノベーション専門職大学 客員准教授
戸板女子短期大学 講師
吉田 涼平
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